2012年05月07日

【足立社長列伝】 第14回 アゴゴクリエーション 根本正敏代表

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▼ 足立区初の東コレ参加ブランド

足立区の綾瀬に、東京コレクションに参加したことのあるブランドのオフィスがあるということを知る人は少ない。
今回お話を伺ったのはアゴゴクリエーションの根本正敏社長。
根本社長の兄である根本聖則氏は、東コレ参加経験もあるオリジナルブランド「アンドロジーヌ」のデザイナーであり、ラ・スールデザインオフィスの代表を勤めている。
根本社長は、そのアンドロジーヌをはじめ、数々のレディースファッションを取り扱うネットショップ「AGoGo!!Net Bouthique」の運営を手がけ、姉の根本美佐子氏は広報全般を担当している。

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アンドロジーヌは「エコロジー」をテーマにしたブランドであり、主に布を裁断する際に出る端材を材料にしている。
この画期的な取り組みは足立区の「ニュービジネス支援事業」にも採択され、現在は定期的に都内の百貨店で展示会を行っている。

服は生産の過程で約3割の生地を捨てられているという。
つまり、2着作れば約1着分の生地が廃棄される。
時代の鏡といわれるファッションが、エコロジーという観点で見るとあまり時代を反映していない。
そんな現状に疑問を持った根本聖則氏は1999年にラ・スールデザインオフィスを設立。
2003年にはネットショップのAGoGo!!Net Bouthiqueをオープンし、アンドロジーヌを2010年に立ち上げることになる。

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アンドロジーヌ売れ筋、千鳥格子のスーツ。大きく開いたフリルの襟がポイント。

「うちのブランドは特にシルエットにこだわってます。兄の得意とするところなんです」。
アンドロジーヌのこだわりは、サイズではなくシルエットにこだわる服作りの「スタイルアップシルエット」にある。
ポイントは「伸びた背筋」「バストアップ」「くびれたウエスト」「下腹部のプッシュダウン」「ヒップアップ」の5点。
バスト、ウエスト、ヒップの位置を微妙に移動させることで、寸法はそのままで姿勢を正した最上のシルエットを造型している。
単純にウエストを絞ることでもシルエットは変化できるが、そうなるとやはり着心地が損なわれてしまう。
その点を克服して快適な着心地と心地良いホールド感を両立したのがスタイルアップシルエットの強みである。

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オールシーズン着ることを前提に、あえて裏地はつけずに軽やかな仕上がりに。
写真では見えないが、ライナーには桜色のパイピングを施してアクセントにしている。



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上記のスーツのインナーに着ているのがこちらのラメ入りチューブトップ。
全10色展開という豊富なカラバリ。



ネットショップでの売れ筋商品が、全10色展開のこちらのチューブトップ。
パッドは取り外し可能なので、着こなしに変化を持たせられるのがポイント。
ネット上の購入者の声によると、バスト94でも問題なく着用できるとのこと。
さすがストレッチ素材! ズレ落ちる心配もなくフィット感も申し分なしとの声もあった。
スーツ、ドレス、Vネックカットソーと、合わせるアイテムを問わずオールラウンドに活用できると好評。
そして、購入者の皆さん声を揃えて言うのがその発送のスピード。
これもAGoGo!!Net Bouthiqueの強みである。


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スタッズでユニオンフラッグを表現したアンドロジーヌのカットソー。


こちらのスタッズカットソーは、シルエットだけでなく機能性にもこだわった1枚。
背中にはミニサイズのリフレクターを装備して、袖口には親指を通す指穴が空いている。
つまり、自転車に乗るのに最適なデザインというわけだ。
リブ素材を使用しているので、フィット感も抜群。


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スパンコールのベレー帽も人気商品の1つ。


「主な客層は30代前後の女性。主にスーツ、カットソーなんかが売れ筋ですね。
若い子だと小中学生がダンス用の衣装として買って行かれたり。
うちは芸能関係、プロダクション、撮影のスタイリストさんが直接見に来て商品提供したり。
取り扱いはオリジナルとセレクトで2:8くらいですかね」。

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「この業界も0の知識だったんで、専門用語から生地の名前もいろいろ聞きながら覚えました。
そして、お客さんの顔が見えないからこそ、余計にその人の気持ちになって販売していこうと。
そうやって、リピーターがどんどん増えてきた。
他のショップは買ったらそれっきりでも、うちは買ったらしっかりとフォローする。
楽天でも珍しがられましたよ。売り上げもバーンと上がってきて。
10年目近くになって震災が起きて、売り上げは減ったけど、そのときも根強いリピーターさんが仙台にもいて。
入学式のスーツが欲しいからすぐ送って欲しいと。向こうでもまだ揺れが続いてるんですよ。
とにかく今欲しいと。じゃあ、最善を尽くしてこれから送りますよと。
そのときに、お子さんのためにおもちゃを入れてあげたんです。自分の気持ちとして。
こうされたらうれしいかな、というサービスをすることで、お客さんがリピーターになってくれて」。

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「今後は、お店の多角化経営をやっていこうかと。
僕は過去に自律神経失調症を患った経験があるんですが、そういった人たちの少しでも役に立てるような。
自宅にいながら収入が得られるような支援。それが僕が身をもって感じてることだから。
まだ準備段階ですが、基盤ができ次第雇用の拡大に繋げていきます。
変わった雇用拡大なんですけど、手の届かないグレーゾーンの人たちにも、ちゃんと光が当たるような環境を作りたい。
ネット販売だから在宅でもいいし、実店舗を展開したらそっちでも。
在宅ならインターネット販売で1号店、2号店の店長とか、仮に大阪支店の店長とかやっても、面白いですね」。

ファッションを通した社会貢献。それこそが根本社長の大きな目標である。


株式会社アゴゴクリエーション
東京都足立区綾瀬1-33-7 ラ・スールビル1F
http://www.agogo.biz/
  
   
    
取材・文 松山 貴之 [PROFILE] / 写真撮影 古川 章   

   
   
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posted by ジャンク派 at 20:14 | Comment(0) | 【足立社長列伝】